2013年3月28日木曜日

釣りの本

釣りの本はほとんど買わない(特に月刊 How Toもの)が昔から好きな釣りの本が一冊ある。その本の冒頭に書かれてある言葉に魅かれ、一気に読んだ。
PLAYBOY JAPAN
いい感じの写真 じゃない?

「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。

 三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。

 八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。

 永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

故開高健 OPA! 冒頭に書かれてある(中国故事との説もある)一説だけど、その当時の私にはぴったりはまりこんだ。

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この冒頭に書かれてある一節からさらに次に書かれてあるのが、

「何かの事情があって野外に出られない人、
 海外に行けない人、鳥獣虫魚の話の好きな人、
 人間や議論に絶望した人、

 雨の日の釣り師・・・・・・・・・

 全て書斎にいる時の私に似た人たちのために。」

最後の行を自分の境遇に置き換えて読んでみれば、心になんだかじぃんときませんか?
"書斎"を”仕事に忙殺されている”とか"家庭サービスに時間を取られている"とか。

1970年代後半の釣行記のベストセラー(当時)ですが、書かれてある文章の事象表現が濃密で、まるで本当にそのような状態であるかのごとく想像を掻き立てられる稀有な文章表現をされてます。

今の現代ではDVDやなんやで映像表現にこだわっている時代だけど、さすがに当時はまだ文章で風景や景色、はては水の色まで表現しているところにすごく感心し、納得し、本当にそのような感じであると信じ込まされてました。

数年前、この本の直筆原稿版を手に入れ再び読んだけれど、やはり濃密な匂い(香りじゃなく)のする一冊で一気に読破し、直筆原稿版では写真が少なかったので、当時発売、連載を掲載していたPLAYBOY JAPAN 1981年1月号から6回の連載(6冊)を入手して写真も楽しんでみた。

行きたくなったよ、アマゾン川で釣り。


釣れない時、釣りに行けない時 ぼちぼち読んでみれば癒されますよ。

あっ当時のPLAYBOY JAPANのネタは別の機会に、これがまた良いんですよ。フィルムですから、デジタル修正なんてありませんから。 JAPAN版ですけどね。 いまでも手に入るところがすごいなぁと変なところで感心もした。

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